【3Dホログラム】MicrosoftのMRゴーグル「HoloLens」日本仕様年内予約開始?!

  • 2016年11月5日
  • 2017年10月30日
  • 3DVR

マイクロソフトがUSで販売中の「HoloLens」日本仕様を年内にプレオーダー開始するようなので紹介します。US仕様は日本語は使えませんが、日本のAmazonで現時点でも並行輸入品の購入は可能です。3Dホログラムを自作できる?

M-ON! Pressの記事から引用

複合現実=MRってなんだ? Microsoftのゴーグル型端末『HoloLens』国内発売へ

PCにつながなくても、これ単体で「MR(複合現実)」を実現。ところでMRってなんだ?

日本マイクロソフトが、Windows 10を搭載したゴーグル型デバイス『Microsoft HoloLens』を、日本の開発者および法人向けに提供すると発表しました。年内にはプレオーダーを開始するそうです。

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「Mixed Reality(複合現実)を実現

『Microsoft HoloLens』は、PCなどに接続しなくても使える「自己完結型」のホログラフィックコンピューター。ぱっと見ると、ありがちなVRゴーグルのようにも見えますが、実際はそれとは似て非なるもの。こちらは“現実の目の前の世界”と“3Dのホログラムの世界”を融合させた「Mixed Reality=複合現実」(MR)を実現するものなので、VRというよりは「ARを3D化しちゃったもの」って感じですかね。

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下に貼り付けた動画には、Mixed Realityの世界がわかりやすく紹介されていますので、いったいどんなことができるようになるのか、まずは一度ご覧下さい。「ついにSF映画の世界が現実になっちゃうのか!」といった思いが沸き起こることでしょう。

 

価格などの詳細は今のところ不明

2016年3月にDIGIMONO!でも紹介した「開発版」は、手持ちコントローラー『Clicker』やチャージャー、マイクロUSB充電ケーブル、マイクロファイバーのメガネ拭き、さらにキャリングケースが付属して3000ドル、開発者や企業向けの「コマーシャルスイート版」は、保証付きで5000ドルとなっていますが、日本国内での価格や出荷時期などの詳細については、現段階では不明です。

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とにかく、ゴーグル自体に「Windows 10搭載」ということで、これまでのウェアラブルデバイスとは一線を画す製品になることには間違いなさそう。先日発表された28インチPC兼タブレット『Surface Studio』および高性能ラップトップ機『Surface Book i7』といい、マイクロソフトからなにかと目が離せない雰囲気になってきましたね。

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文/吉野ヤタロー

関連サイト

Microsoft HoloLens の日本での提供について(Microsoft)
『Microsoft HoloLens』製品ページ(英語サイト)

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VR戦国時代が本格化。マイクロソフトのゴーグル『Hololens』見参!

マイクロソフト ホロレンズ Microsoft HoloLens メガネ Glass ホログラム コンピュータ 3D映像 Holographic Windows 10【開発者向け 】 [並行輸入品]

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上記はUS仕様の並行輸入品なので日本語には対応していませんが、日本のAmazonでの購入は現時点で可能です。

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まとめ

ホログラムという技術を世界的に有名にしたのは「スターウォーズ」1作目のR2D2がレイア姫のホログラムを映し出した映像だと思います。40年前ですが私もリアルタイムに映画館で観て、しかし現実のものになるとは思ってもいませんでしたが、今や玩具と化しています。

さらに「スタートレック」では人間を瞬間的に別の場所に転送する「転送装置(ビーム方式)」が登場しますが、さすがにこれは現実にはなっていません。しかし、マイクロソフトはホログラムと転送装置を組み合わせた技術で何かを企てようとしています。
holoportation: virtual 3D teleportation in real-time (Microsoft Research)

私が初めて動く3Dホログラムを観たのはiPad4台で映し出された初音ミクのホログラム映像でした。以後とうとうミュージックステーションに初音ミクが出演するに至って、マニアックではない普通のアイドルとなりましたが、こんな本格的なホログラムアイドルも活躍しています。
【IA生誕3周年】We gotta run|IA×Jumicchi 【LIVE】

アイドルの世界で最先端の映像技術を駆使しているのはPerfumeですが、真鍋大度率いるライゾマティックスリサーチの3D映像技術が凄いです。
Perfume 最先端技術を使った演出の裏側 SXSW ライブ ライゾマティクス

マイクロソフトの今回の製品はプロに向けた技術だとは思いますが、そうは言ってもアマチュアでもマニアックな趣味の人が手に届く価格帯にしているのは良いことだと思います。スティーブジョブズが「ゼロックスは国家的犯罪を犯している」と非難したことがありました。

ジョブズはゼロックスの研究所を訪れ、Macのユーザーインターフェースの基礎となる技術を盗んでMacintoshを開発して成功したのに、その恩人のゼロックスを犯罪者扱いするのはなぜだったのでしょうか?

彼は「多くのブレインを世界中から金で集めて研究させているのに、ゼロックスはそれを世の中に還元していない」と言っていました。アップルやマイクロソフトやグーグルは研究成果を大衆的なコストで世の中に還元していると言いたかったのだと思います。

先進的な技術のベースにはやはりヒューマンさが必要なのかもしれません。

「ユーザーインターフェースから、ヒューマンインターフェースへ」

【UX】アップルの業績低下を招くユーザーエクスペリエンスの低下とは?!

ではでは、きらやん