アーティスト収入?TWICEと乃木坂46で比較を試みると?!

  • 2018年10月2日
  • 2019年1月25日
  • J-POP

TWICEと乃木坂46を例に、アーティスト収入の比較を試みたので紹介します。TWICEはストリーミング収入、乃木坂46はCDのアーティスト印税収入が主な収入源として試算しました。非常に乱暴な試算ではありますが、現状が浮き彫りになりました。

収益傾向

Billboard JapanのCHARTinsightにより、配信限定のTWICE「I WANT YOU BACK」と、CDの初動週間売上枚数が100万枚を超えた乃木坂46「ジコチューで行こう!」のデータを比較したグラフが以下です。

TWICE vs 乃木坂46

実線がTWICEで、破線が乃木坂46のデータです。TWICEは配信限定なのでCD売上の黄色の線はありません

このグラフからもわかるように、TWICEは主にストリーミング(Apple Music、Spotify、YouTubeなど)で、乃木坂46は主にCD売上げでアーティスト収入を得ている事がわかります。

デジタル配信ランキング?TWICE vs 乃木坂46 ?! >>>

TWICEのアーティスト収入

試算の仕方

試算は予測の域を超えないので、単純なモデル化して試算しています。

アーティスト収入データの根拠は以下の記事によります。

音楽ストリーミングでアーティストはどれくらい収入があるの?稼げてる? >>> MobaGateサイトへ

そしてRIAA(Recording Industry Association of America)が、ニールセンなど調査会社から得た情報を元に算出した利益はこのようになっています。

Apple Music:12.00ドル(約1,300円)
Spotify:7.50ドル(約820円)
YouTube:1.50ドル(約160円)
※いずれも1,000回あたり

乃木坂46と比較する為に、乃木坂46が昨年末までに売り上げたCDが1000万枚を超えた事と同じ期間にTWICEがストリーミングでどのくらい聴かれたか?の数字を求めます。

活動期間を考えると、乃木坂46が2017年末までで約5年間TWICEが約3年間なので2年間のハンディーがありますが、一方でTWICEはグローバルに活動しているメリットがあるので、この期間で比較してみます。

YouTube MVのアーティスト収入

最近になって「YouTube for Artists」の仕様が変わって、最大12ヶ月分のデータしか取れなくなりました。

過去の再生回数には公式MVの回数に、ファンが作成した関連動画の回数も含まれていたので、総再生回数は水増しされた形でしたが、今回からは公式MVの回数のみになったようです。

そこで、直近の12ヶ月の総再生回数で試算してみます。

TWICE

2.26Billionなので、約22.6億回となります。これに上記のYouTubeの1000回あたり160円を適用して計算すると以下となります。

22.6億回/1000*160円=3億6千万円

これが直近12ヶ月のアーティスト収入の試算額です。

デビュー後3年が経過しようとしているので、単純計算だとこの3倍の10億8千万円となりますが、少な目に見積もって2倍の7億2千万円とします。

Spotifyのアーティスト収入

TWICEの人気曲10曲の総再生回数は以下です。

TWICE

この10曲の再生回数を合計すると149,087,466回となります。約1億5千万回です。

これに上記のSpotifyの1000回あたり820円を適用して計算すると以下となります。

1億5千万回/1000*820円=1億2千3百万円

この10曲が全体の半分を占めるとみなすと、2倍の約2億5千万円となります。

Apple Musicのアーティスト収入

Apple Music for ArtistsYouTube for Artistsのように一般には公開されていないので、YouTubeやSpotifyのような具体的な再生回数は不明です。

そこで、少々乱暴ですが、Spotifyと同じ回数だけ再生されているとみなし、人気の10曲で約1億5千万回とします。

これに上記のApple Musicの1000回あたり1,300円を適用して計算すると以下となります。

1億5千万回/1000*1300円=1億9千5百万円

この10曲が全体の半分を占めるとみなすと、2倍の約4億円となります。

全体のストリーミング・アーティスト収入

YouTube:  7億2千万円
Spotify:    2億5千万円
Apple Music4億円

合計13億7千万円

個人のストリーミング・アーティスト収入

メンバー数が9人なので、一人当たりのアーティスト収入は単純計算だと平均は以下です。

13億7千万円/9=1億2千2百万円

1年間あたりの個人のストリーミング・アーティスト収入

活動期間が3年間なので、単純計算で1年間あたり個人のストリーミング・アーティスト収入平均は以下です。

1億2千2百万円/3=4千1百万円

乃木坂46のアーティスト収入

CDの総売上アーティスト印税収入

CDの全売上枚数を1000万枚とし、CD1枚あたりの価格を平均3,000円、アーティスト印税率を3%とすると以下となります。

3000円*10,000,000枚*0.03=9億円

個人のCDアーティスト印税収入

選抜メンバー数を16人とみなすと、一人あたりのアーティスト印税収入平均は以下です。

9億円/16=5千6百万円

1年間あたりの個人のCDアーティスト印税収入

活動期間は2017年末で約5年間なので、単純計算で1年間あたり個人のCDアーティスト印税収入平均は以下です。

5千6百万円/5=1千1百万円

まとめ

乱暴な試算の結果としての主な1年間の個人収入(年収)は以下となりました。

TWICE: 4千1百万円
乃木坂461千1百万円

もちろん、両者とも他の収入源があるので、これはあくまで乱暴な試算値でしかありませんが、それでも4倍の開きがあるのは驚きです。

さらに、乃木坂46の場合は、必ず選抜メンバーに選ばれるわけではないので、特定の個人に注目すると、さらに少ない収入になるメンバーが多数を占めると思われます。

女性アイドルグループの個人収入が実際はどうなのか?は現時点では推測の域を出ませんが、私の推測では、日本のトップアイドルといえども決して楽ではないと思います。

さらに、TWICEには無いグループ内での競争が存在する以上、個人活動は別として、その努力に対して正当なリターンがあるのか?という視点で考えることも必要なのではないでしょうか?

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ではでは、きらやん