【DAZ Studio】AWS EC2とGCP GCEでIrayとLuxRenderの速度と画質を比較?!

AWS GPU

AWS EC2とGoogle Cloud PlatformのCompute Engineの2種類のデスクトップクラウドでNVIDIA GPU付きのインスタンスを作成し、無料のDAZ Studio 4.10のIrayとLuxRenderでレンダリング速度と画質を比較したので紹介します。

DAZ Studio 4.10をデスクトップクラウドで使う

NVIDIAの仮想GPUが各種デスクトップクラウドで使えるようになりましたが、今回は無料の3DCGソフトであるDAZ Studio 4.10をデスクトップクラウドのGPU付きインスタンスで動かして高速高画質な物理レンダリングをIrayLuxRenderで行って速度と画質の比較をしてみました。

DAZ Studio物理レンダリング

DAZ Studioが動かせるデスクトップクラウドは現状ではアマゾンAWS EC2しかありませんでした。しかもEC2でも通常の「リモートデスクトップ接続」で繋ぐとDAZ Studioは起動できなかったので、今回はChromeリモートデスクトップで接続して起動させました。

課題としては「パスワードが手打ちでしか入力できない」ことです。長くて暗号めいたパスワードの手打ちはたいへんで、さらに英語キーボード配列なので記号の一部が日本語キーボードと異なります。何か他に簡単にログインできる方法が無いか探す予定ですが・・・
上記課題は自動入力マクロツールにより一応解決しましたので以下の記事を参考にしてください。

【DAZ Studio】Chromeリモートデスクトップでパスワードを自動入力?!

以下の記事では「RealVNC」で起動させましたが、RealVNCは有料ソフトなので30日間しか無料トライアルができないので、無期限に無料のChromeリモートデスクトップにしました。

【3DCG】DAZ StudioのレンダリングをPCはそのままで高速化する方法とは?!

Google Cloud PlatformではDAZ StudioはRealVNCやChromeリモートデスクトップでも起動できませんでした。

しかし、Windows Server 2012 R2のインスタンスではLuxRenderがGPUでも動いたので、AWS EC2のLuxRenderのレンダリング中にGCPのLuxRenderもネット接続して分散レンダリングして効果を観ました。

GCPはAWSに比べてGPU使用時でも最初の約33,000円までは課金されても同額の値引きがされ請求はゼロとなり、実質的に無料で暫くはGPU付きのインスタンスを試せます。DAZ Studioにこだわらなければローコストでデスクトップクラウドが使えて便利です。

Irayによる物理レンダリング

DAZ Studio 4.10には標準レンダラーとしてNVIDIA Irayが搭載されているので手軽に物理レンダリングができますが、一般的なPCではやはり30分とか1時間以上レンダリングに時間がかかります。

そこで今回はアマゾンAWS EC2のNVIDIA GPU付きのWindowsインスタンスを作ってDAZ StudioをインストールしてIrayでレンダリングしてみました。以下の画像(437x515pix)で約10分かかりました。

Iray 10minutes

DAZ Studio上に作業時に表示されるプレビューは以下です。

プレビュー

プレビューをIrayで表示するようにすると以下のようになります。

Irayプレビュー

LuxRenderによる単体レンダリング

Irayと同様にAWS EC2のGPU付きインスタンスのみでレンダリングした結果です。LuxRenderはIrayと違って人間が止めるまで延々とレンダリングをし続けます。

5分後のレンダリング結果:

Lux 5minutes

10分後のレンダリング結果:

Lux 10minutes

DAZ StudioからLuxRenderを使うにはDAZ3Dから「Reality」というプラグインを約50ドルで購入してインストールすると「Render」メニューに現れます。RealityでOpenCLに指定するとGPUによるレンダリングとなります。

RealityでレンダリングボタンをクリックするとLuxRenderが起動しレンダリングの状況が表示されます。レンダリング中にライティングや画像処理がある程度行えるのが特徴です。

LuxRenderのパネルのNetworkタブで他のPCにあるLuxRenderにも分散してレンダリングを高速化することができます。今回はGCPのGPU付きインスタンスでLuxRenderのスレーブを起動してIPアドレスを指定して分散レンダリングをしてみました。

LuxRenderダウンロード

LuxRenderによる分散レンダリング

分散レンダリングの場合は、レンダリングを開始して約5分後にスレーブ側のレンダリングデータが届いて連結した画像が表示されました。

5分後のレンダリング結果:

Lux Net 5minutes

一応Irayのレンダリング時間に合わせて10分後も確認しました。

10分後のレンダリング結果:

Lux Net 10minutes

分散レンダリングの場合は5分で十分な画質が得られるように感じますが、Irayの雰囲気の方が実用的な気がします。LuxRenderの背景の左側が何かの陰になっているのか、Irayと比べると不自然なのが気になります。

以下のLuxRenderの最下部に表示されるレンダリングステータスを見ると、スレーブ側(GCP側)の方が高速にレンダリングを行っているように見えます。

レンダリングステータス

IrayでもIray Serverが使えれば分散レンダリングによる高速化が可能ですが、現在はIray Serverは日本では販売されていないので90日間のトライアル版も使えない状況です。

さらにトライアル終了後は年額約3万円の使用料がかかるので、今回の結果から無料のLuxRenderを分散レンダリングで使うのが妥当と考えます。

低価格PCの紹介

AWSにはWindows PCだけでなくMacやLinux、さらにはiOS/Androidタブレットや極端な話としてはスマートフォンからでもリモートデスクトップソフト/アプリからアクセスが可能です。今回は3DCG向けとして便利なローコストWindows PCを紹介します。

大きく分けて価格の安い順に「スティックPC」「タブレットPC」「2in1PC」があります。代表的な機種は以下のようなものです。

スティックPC:デジタルTVのHDMIに接続して使うタイプ。追加でBluetoothのワイヤレス・キーボードやマウスが実質的に必要ですが、それでも1万円台でWindows10が使えます。AWS側で重い処理を行うので低スペックのPCでも余裕で3DCGを楽しめます。

タブレットPC:8インチですがHDMI(mini to 標準変換ケーブルが別途必要)でデジタルTVに表示できるのでデスクトップPCとしても使えます。以下はキーボード付属モデル。

2in1 タブレット・ノートPC:タブレットとしてもノートPCとしても使え、HDMI(mini to 標準変換ケーブルが別途必要)でデジタルTVに表示できるのでデスクトップPCとしても使えます。

メモリーが4GBでストレージも64GBあるので、DAZ StudioをローカルPCにもインストールしてちょっとした軽い作業ならAWSを使わずにできて便利です。以下はドスパラ直販です。

Diginnos DG-D11IWVL デジノス DG-D11WVL

Diginnos 2in1

上記で紹介したスティックPCとタブレットPCの場合はメモリーとストレージの容量が少ないので、3DCGソフトは基本的にはすべてアマゾン AWS上で動かします。

HDMI変換ケーブルは以下のようなタイプや、手持ちの標準的なHDMIケーブルをminiに変換するタイプなどがあります。

Google Cloud Platformのインスタンス

GCP GCEでGPU付きWindowsインスタンスを作る場合にいくつかポイントがあるので以下に記します。

  1. LuxRenderが動くのは「Windows Server 2012 R2」インスタンス
    ・2016でも作れますが動きませんでした。(OpenCL.dllが見つからない)
  2. 私の場合は「2 vCPU、7.5GBメモリー、50GBストレージ」で設定
    ・LuxRenderのスレーブを起動するだけなのでもっと低いスペックでも良いかも
  3. 可用性ポリシーは以下のように設定
    可用性スペック

インスタンス作成後は10分くらいしてからメニューから「Windowsパスワードを設定」と「RDPファイルをダウンロード」を行い「リモートデスクトップ接続」を起動します。

パスワードはメモ帳などにコピーしておいてWindowsログイン時に使います。ユーザーは「Administrator」です。

GCPスタート

GCPの活用方法として、GPUの無い低スペックのローカルPC上でDAZ Studioを動かし、Reality経由でLuxRenderを使ってGCPのGPU付きインスタンスのLuxRenderスレーブと分散レンダリングさせて物理レンダリングを高速化することです。

ただし、私の場合はデスクトップPCのWindows10ではLuxRenderの起動ができませんでした(OpenCL.dllが見つからない)。しかし、ファイルエクスプローラーで検索すると「opencl.dll」はWindowsシステムフォルダー内に4つも見つかりました。

そこでdismやsfcでファイルの修復をしましたが、やはりダメでした。

2in1タブレット・ノートPCではLuxRenderは起動ができましたが、Atom CPUでパワー不足なのか、レンダリングボタンをクリックしてもなかなかレンダリングが始まらないので実用性がイマイチですが、物理レンダリングの高速化は確認できました。

この場合はローカルPCとGCPだけを使うので、Realityの購入コスト(現在約50ドルでたまにセールで安くなる)を除けば、低コストでNVIDIA仮想GPUパワーが試せるというメリットがあります。

また、DAZ Studioを使わないのであれば、2万円台で買えるChromeBookノートPCを購入してGCP接続でWindowsを使うという手もあります。DAZ Studioが使いたい場合もAWSに繋げば課金が0.8ドル/hrほど発生しますが、短時間ならさほど気にならないと思います。

まとめ

日本人女性のキャラクターを使うにはDAZ3Dから購入するのが簡単ですがかなりの出費をともないます。そこで私が採用しているのが「FaceGen」で1枚の顔写真から精密な3Dキャラクターを作ってDAZ Studioで使う方法です。

つい最近までセールで通常約55ドルが25ドルくらいで販売されていました。時々チェックして価格が下がった時に購入するのが良いかもしれませんが・・・

安いキャラクターがとりあえず1つ2つあれば良いというのであれば「Renderosity」をチェックすると良いと思います。とりあえずのおススメは以下です。

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ではでは、きらやん

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