【スティックPC】Amazonで12,771円のChromebitを注文した理由とは 2018?!

前回の「PCレス仮想Windows」企画でFire TV StickとiPod touchで仮想Windowsを操作するのに限界を感じたので、スティックPCをWindows10とChrome OSとで比較検討した結果、Chrome OSのASUS Chromebitを注文しましたが?

アマゾンの限界

Fire TV Stickで最近になってFirefoxなどのブラウザーアプリが使えるようになり、これで仮想Windowsに接続すれば、4,980円でWindowsシステムが構築できると、その可能性にワクワクしながら「PCレス仮想Windows」の企画を立ち上げました。

しかし、実質的個人ユーザーが使える仮想Windowsは、アマゾンAWSEC2Workspacesと、Google Cloud PlatformCompute Engineの3つに絞られました。

私は数年前から3DCGでアマゾンのAWS EC2NVIDIA GPU付き仮想Windowsを高速レンダリング用に使っていて実績がありますが、残念ながらブラウザーからのWebアクセスが出来ません

もう一方のAWS WorkspacesWebアクセスが出来るようになったので1年前から無料枠で使える仮想Windowsを使って実用性を検証していました。

ところが同じアマゾン製のFire TV StickのFirefoxアプリからWebアクセスを試みても画面が真っ白で使えなかったので、アマゾンのサポートに問い合わせを行いましたが、5日経っても「unassigned」のままで放置されたので別件で電話をしました。別件とは以下です。

【AWS】Workspacesの毎月の固定料金がインスタンス作成毎に加算?!

その用件が終わってから、放置された2件の問い合わせについて聞いたところ、「技術サポートは有料契約をしていただかなければ出来ません」ということでした。この有料契約はトラブルが有ろうと無かろうと毎月$29(メールのみ)$100(電話もOK)が請求されます。

個人ユーザーには無理な契約ですね?」と聞くと「無料でならサポートフォーラムがあります」と紹介してくれました。ところが、サインインしてサポート日本語フォーラムに行って「workspaces」のキーワードで検索してみると1件しか案件が表示されませんでした。

これらの事をベースに考えると、アマゾンのAWSはBtoBの企業ユーザーがメインであり、個人ユーザーはあまり相手にしていないことがわかったので、このアマゾン全体の7割超の営業利益を創出しているビジネスとは個人ユーザーとして決別する事に決めました。

しかし、残ったGoogle Cloud Platformにも課題がありました。文末の「まとめ」で記します。

Windows10ではなくChrome OSを採用した理由

Google Chrome OSはあまり知られていませんが、最近になって主に企業での導入が活発化しています。Linux系なのでローコスト動作が軽くセキュリティー対応に時間と労力を割く必要がほとんど無い(Windowsの毎週のアノ空白時間無い)というメリットがあります。

Windowsが使いたい場合は仮想Windowsワンタッチで接続できるので、Windows PCを使うより簡単に素早く使えるようになり、セキュリティー対応の個人負担もありません。さらに仮想Windowsは目的によってはスーパーコンピューター並みの性能の物も選べます。

スティックPCで考えると、ハードウェアのコストはWindows10の方が安い(薄利多売)ですが、Windows10自体のOSの動作が重いので、それだけCPUは電力を喰い発熱が激しいです。ファンが付いていないスティックPCは別途USBファンを付けて冷却するのが常識です。

一方のChrome OSはOS自体の動作が軽いので、そもそもファンは不要です。スティックPCとして市販されているハードウェアとして最もメジャーなのは「ASUS(エイスース) Chromebit」です。PegASUSに由来したネーミングで読み方はいろいろありますが・・・

私は最も安いアマゾンの並行輸入品を注文しましたが、アマゾンの販売ページの最後にある「ユーザーレビュー」にあるように、並行輸入品は海外サポートなのでアマゾンのサポートは実質受けられませんが・・・

【スティックPC】Chromebitが届いたので仮想WindowsをGCP上で作成?!

まとめ

アマゾンのAWS EC2とは決別して、Google Cloud PlatformGCP)を3DCGでも使う事に決めましたが、GCP側にも課題はあります。

3DCGで現在はメインで使っているDAZ Studio 4.10という無料でダウンロードして使えるソフトが現状ではGCPでは使えません。理由はGoogle製のChromeリモートデスクトップからWindowsログインが出来ないからです。

現在Googleの無料日本語フォーラムで問合せ中ですが、こちらはGoogleアカウントでログインしていれば誰でも見れます。しかも個人ユーザーの書き込みがほとんどで、Google社員トップレベルユーザーによるリコメンドが休日でもすぐに書き込まれます。

ChromeリモートデスクトップからアマゾンのAWS EC2にはWindowsログインができるので、DAZ Studio 4.10が快適に使えています。NVIDIA製のGPU付き仮想Windows上でDAZ Studio 4.10のIray物理レンダリングすると数分で完了できます。

今まで私が3DCGで使ってきたデスクトップPCは10年以上前に自作したパソコンなので、今となってはCore2 Duo 3GHz/8GBメモリー/1TBストレージというスペックは低く、Irayによる物理レンダリングだと30分以上かかるのが普通でした。

なので、3DCGの作成過程では動作が軽い昔のレンダリング・エンジンを使って、ファイナルレンダリングのみをIrayで行っていましたが、NVIDIA製のGPU付き仮想Windowsが使えるようになってからは、プレビューさえもIrayでストレス無く出来るようになりました。

DAZ Studio 4.9のレンダリングをAWSで高速化して比較した映像紹介 >>>YouTubeへ

【DAZ Studio】AWS EC2とGCP GCEでIrayとLuxRenderの速度と画質を比較?!

現状では上記の記事でも触れたGoogle Cloud PlatformNVIDIA製のGPU付き仮想Windowsでは無料物理レンダリングエンジンである「LuxRender」を使って分散レンダリングによる高速高画質化に使っています。

LuxRenderレンダリング中でも画像処理がリアルタイムに行える(HDR非線形処理)ので、レンダリング中にフィルム・カメラを使っていた頃を想い出しながら楽しんでいます。

どのメーカーのどのフィルムでこの露出でこのスピードでシャッターを切る(頭の中でシャッター音カシャッが聴こえてきますが)とこうなるのか・・・

【カメラ】クラシックが新しい!『オリンパス PEN-F』はフィルム時代の味を再現?!

現代ではスマートフォンのカメラが昔の高級一眼レフ並みの機能と画質を備えるようになり、フィルム写真は遠い昔の思い出のような気がしていましたが、最近になって若い女性の間で使い捨てじゃないレンズ付きフィルム「写ルンです」が静かな人気を呼んでいるとか・・・

【オヤジでも知りたい】若い女性に人気の「写ルンです」とは?!

ではでは、きらやん