【Screencastify】DTMのバッキングをChrome拡張機能で録画して作成するには?!

  • 2017年8月19日
  • 2017年9月30日
  • DTM
DTM Screencastify

DTMで尺八のソロをiPhoneのジェスチャー・シンセで演奏するのに、バッキング作成用に適当なサイトの画面を録画してWAVファイルに変換し、Bitwig Studio 2 DEMOに取り込んで一人セッションしてみたので紹介します。

背景

iPhoneのアプリで演奏して、そのMIDI信号をWiFi経由でデスクトップPCのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)のプラグイン・シンセに送って鳴らして楽しむ場合に、バッキングをわざわざ作るのは面倒に感じます。しかし、あまりにも自動演奏すぎると面白くないので、適当なサイトの画面を音入りで録画して、それをWAVファイルに変換してDAWに取り込んでみました。

今回用いたアプリやデスクトップ・ソフトは以下です。関連記事へのリンクを貼っていますので参考にしてください。
・DAW:Bitwig Studio 2 DEMO
・iPhoneジェスチャー・シンセ・アプリ:GyroSynth
・尺八の音源:KONTAKT 5 PLAYER

上記は全て無料で使えますが、Bitwig Studio 2 DEMOは有料ソフトのデモ版なので、データの保存や外部ファイルへの書き出しはできません。それに対処するために、上記の記事で外部ファイルへの書き出しができるプラグインを紹介していますので参考にしてください。クリップのライブラリーへの登録もできるので、デモ版でもそれほど不自由はしていません。

バッキングをChromeの拡張機能で作るには?

Chromeブラウザーの拡張機能「Screencastify」は画面の録画が音入りでできて.mp4ファイルに書き出せるので、それをmedia.ioを使って.wavファイルに変換してBitwig Studio 2 DEMOにドラッグ&ドロップしてバッキングとして使います。

今回録画に使ったサイトは以下です。
http://forgottenfuturemusic.com/W1/track-1.php

Screencastify

「RECORD TAB」ボタンをクリックすれば、3カウント後に録画開始されます。操作は左下のボタンバーで行います。「Alt+Shift+R」で録音のスタート/ストップができます。

録画した映像は以下です。

DTMで使うには多少クオリティーが低いですが、エフェクトでごまかそうかと思います。DAWで作るより遥かに短時間に簡単にバッキングが作れます。やりたいことに集中できるのが何より重要だと思います。

「Screencastify」のインストールと使い方は以下の記事を参考にしてください。
https://digitalnews365.com/screencastify-use

録画したファイルはMP4形式ですが、なぜか拡張子が「webm」となっており、しかもWindows Media Playerでも開けません。そこで、拡張子を「mp4」に書き換えます。ファイル・エクスプローラーで以下のチェックを入れて拡張子が編集できるようにしておいてください。
Screencastify無料版はGoogle Driveに書き出す設定にしなければなりませんが、なぜかその設定でも右下のダウンロード・ボタンだとローカルの「ダウンロード」フォルダーに「cddb3039-8fa1-4dd…」みたいなファイル名でダウンロードされました。右上のボタンだとGoogle Driveですね。

例えばわかりやすいように「back-1.mp4」に書き換えたとします。それを例えばデスクトップに置いておきます。そして以下のサイトでWAV形式に変換します。多くのDAWソフトはMP3ではインポートできない筈ですので、必ずWAVに変換してください。
http://media.io/

media.io

WAV形式のダウンロード・ファイルができるので、ボタンをクリックしてダウンロードします。通常の「ダウンロード」フォルダーにダウンロードされます。このファイルをBitwig Studio 2 DEMOのオーディオ・トラックのクリップ・ランチャーにドラッグ&ドロップすれば、バッキングとして使えるようになります。

まとめ

尺八のアドリブ・ソロ演奏を加えて作った曲が以下です。media.ioでMP3に変換しています。

Shakuhachi-1.mp3

shakuhachi-1

GyroSynthだと左手だけで演奏ができるので、右手でマウス操作が可能です。GyroSynthからはボリューム信号が出ていますが、KONTAKTの方でボリュームとして反応しないので、モジュレーション信号をKONTAKTのボリュームにアサインしたいのですが、今回は手動でBitwigのトラック・ボリュームを動かして対処しました。

このテーマを別の手段でやってみたいという願望があります。それは、前回紹介したAllihoopa「Take」を使ってPCスピーカーから出ている尺八の音をiPhoneで録音できないか?ということですが・・・

バッキングを作る、あるいは演奏する方法はいくつかあるので、例えばREAKTOR「FRESH」だとかいろいろ試してみたい気がしています。KORGから出ている「nanoKey Studio」が欲しくなっているのですが、デスクトップPCはBluetoothが付いていない旧式なので、とりあえずnanoKONTROL2でいいかとかフィジカルMIDIコントローラーへの願望が最近は増しつつあります。物欲ってやつですね。

ではでは、きらやん