【REASON ESSENTIALS 9 DEMO】iPhoneでWiFi MIDI 一人セッションとは?!

  • 2016年10月4日
  • 2017年9月30日
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iPhone/iPod touchのMIDIアプリで一人セッションするためのバッキング用ソフトを探していましたが、REASON ESSENTIALS 9に決めたので紹介します。Windows10やmacOS Sierraでもインストール&動作OK!KORGのキーボードコントローラを買うと?

なぜREASON ESSENTIALSなのか?

REASON ESSENTIALSはREASONの廉価版で、楽器やツールが基本的なものに絞られていますが、一人セッション用で使うにはドラムとベースと上物シンセとiPhoneでリモート演奏するリードシンセくらいがあれば事足りるので、むしろ使い勝手が良いと思います。

REASONのメーカーはPropellerheadですが、日本の代理店がKORGなので日本語対応が進んでおり、サポート窓口も日本語で対応してくれるので、無用なトラブルが少なく先々のトラブル対応も安心して受けられます。

KORGのMIDIキーボードコントローラー(ハードウェア製品)は3,000円くらいからありますが、これを買うと最大約11万円相当のソフトが無料でもらえます。
http://www.korg-license-center.com/
KORGその無料でもらえるソフトの中に「Reason Limited」が含まれています。

REASON

Reason Limitedはハードウェア製品へのバンドルソフトなので、添付されるシリアル番号でオーサライズすれば無期限で使えます。今回のREASON ESSENTIALS 9で基本的なことを習得すれば、例えば「NANOKEY2」をAmazonで3,500円ちょっとで買えばReason Limitedが手に入ります。

パソコンのOSが新しくWindows10やmacOS Sierraになって、DTMソフトでインストールできなかったり、動作に支障が出るケースが増えていますが、REASONシリーズは過去のバージョンも含めて今のところ問題は起きていません。

一人セッションのバッキングには「KONTAKT 5 PLAYER」を使うつもりでしたが、macOS Sierraでインストールができなくなりました。そこで、暫くはNative Instrumentsの製品は使わず、REASONシリーズで一人セッションを進めたいと思います。

REASON ESSENTIALS 9のダウンロードとインストール

以下の英語サイトからOSに合ったインストーラーをダウンロードして解凍しインストールしてください。
https://www.propellerheads.se/download/ree9/

やはりフル機能が試したい場合は以下の日本語サイトからどうぞ。
http://www.propellerheads.jp/

この手のソフトの中では、ダウンロードにあまり時間がかからず、インストールが簡単で速いです。

REASONを起動すると途中で以下の画面になるので、「デモモード」を選択してください。ログインしても製品が登録されていないのでオーサライズはできません。
REASONデモモードではソングの保存はできても、それを開くことができないので保存は無意味で、毎回最初からやり直しになります。ですからできるだけシンプルな形で構成すると良いです。まあ練習と思って毎回違った構成で試してみると良いと思います。

MIDIの設定

iPhoneからリモート演奏するための設定をします。ThumbJam、rtpMIDIの設定については以下の記事を参考にしてください。rtpMIDIを起動する前に必ずiTunesを起動しておいてください。
【JD-800】Windows 10のサンプルシンセをiPhoneで弾く(演奏編)?!

iPhone/iPod touch側のMIDIアプリはThumbJam以外に以下のものも私は使っています。
GyroSynth:画面タッチ不要のジェスチャーシンセ。MIDIの設定は不要で、CH 1で固定。
SoundPrism Electro(Mini):CH 1 ベース、CH 2 コード、CH 3 ソロで固定。スライダーはMIDIラーンして使う(ボリュームやフィルターカットオフなど)
・Gestrument(LE):曲でCHは変化。パート毎にオンオフ可能。
・Mobile MIDI Sequencer:CH 設定可能。

REASONを起動した状態は以下のようになります。
REASON

左上の「編集」>「環境設定…」をクリックします。

REASON上のタブの「同期」をクリックします。REASON「外部からのコントロール」のBus A:とMIDIクロック同期の「入力」のドロップダウンメニューから「DESKTOP-XXXX」などのrtpMIDIに表示されている「MySessions」の名前と同じものをクリックして設定します。

ラックのトップに横並びのボタンの右端「ADVANCED MIDI」をクリックします。
REASONBIG METERの下にある「ADVANCED MIDI DEVICE」の「BUS SELECT」で「A」をクリックして点灯させ、その下のCH 1~CH 16の右にあるドロップダウンメニューからリモート演奏する楽器を選びますが、まだ楽器をラックにロードしていないので、ロードした後にiPhone/iPod touchで演奏する楽器を該当チャンネルにアサインします。

楽器のロードとシーケンス

今回はデモモードなので、シーケンストラックは使わずループとステップシーケンサーのみを使ってバッキング演奏を行います。先ずはiPhone/iPod touchからWiFi MIDIでリモート演奏する楽器をロードします。「Factory Sounds」の「Combinator Patches」から選びます。
REASONREASON私は「Voice and Choir」から「Percussive Monks Combi」を選んで、ラックにドラッグ&ドロップしました。ダブルクリックでもロードできます。

REASON

ホイールの右に縦に並んでいるボタンの一番下の「Show Devices」をクリックします。

REASON

iPhone/iPod touchのThumbJamのMIDI OUT CHを「1」にして、REASON側ではCH 1をサンプラーの「NN-XT」にアサインします。ラックのトップ近くにある「ADVANCED MIDI DEVICES」のCHANNEL 1の横のメニューボタンをクリックして以下のようにNN-XT 1…を設定します。

REASON

これでThumbJamをタッチするとNN-XTからサンプルの声が出ます。BIG METERを振らせるには、以下のようにします。

REASON

右側にある「AUDIO OUTPUT」の1と2のメーターの下のボタンをクリックして点灯させます。すると、NN-XTを鳴らせばBIG METERが振れるようになります。

REASON

次にドラムループを選びます。

REASON

ループをクリックするとプレビューが鳴るので、順番に鳴らしてみて気に入ったらラックにドラッグ&ドロップします。
REASON最近の流行りでバスドラムの音圧が高めのサンプルを選びました。次にベース音源をロードします。「Combinator Patch」から選びました。

REASON

ループ演奏するためにパターンシーケンサーをロードします。先ずロードしたNN-XTをクリックして選択します。青い枠が出ます。次に左の「ユーティリティー」から「Matrixパターンシーケンサー」をラックのNN-XTの下にドラッグ&ドロップすると上記のようになります。

横向きの鍵盤の左にあるオクターブ切り替えスライダーを1つ下に下げ「2」にします。右端のツマミを左に回して「1/4」にします。マトリクス画面上で適当にクリックしてベースのループフレーズを作ります。最初は16ステップ(4小節)のままでOKです。マトリクスの下にあるベロシティー(音の強さ)も適当に変えると良いかも?

楽器のロードと設定が終わったら、画面の最下部にあるリピートボタンをオンにしてプレイボタンをクリックすると演奏が聴けます。ストップボタンをクリックして止め、再度クリックするとカーソルがトップに戻ります。
REASON以上で今回の紹介は終了です。

M-Audio USB MIDIキーボード 32鍵 Ableton Live Lite付属 Keystation Mini 32

まとめ

ここ数日で、バッキング演奏に適したソフトの候補を片っ端からダウンロード&インストールして動かしてみましたが、意外とWindows10やmacOS Sierraでは動かせなかったり使えないソフトが多かったです。

使えるのはREASONシリーズですが、DAWで使えそうなのはFL STUDIOシリーズ(Grooveは除く)とAbleton Liveシリーズだと思います。Liveは上記のM-Audioのキーボードを買うとLiteが付いてくるので良いと思います。

FL STUDIOかAbleton Liveかと聞かれれば、私はAbleton Liveと答えます。理由はいろいろありますが、一言で言うと「私が8万円出しても買うに至ったソフトだから」ですね。おそらく私が買ったDTMソフトの中では最も高額のはずです。今でも8万円の価値はあると思っています。

REASONでもっと簡単にセッションを始めたい場合は「Combinater Patchs」の中の「Performance Patchs」から「Song Starters」の中の適当なパッチをロードすれば、最小限の楽器とプリセットが使えるようになります。
REASONREASONは他のDAWと外観や操作が違うので食わず嫌いの人が多いかもしれないと思い、今回はかなり基本的な操作方法を分かりやすく解説したつもりです。これによりREASONの良さを分かっていただければ幸いです。

【JD-800】Windows 10のサンプルシンセをiPhoneで弾く(演奏編)?!

ではでは、きらやん