Fire 7 タブレットでAndroid?GCP 8vCPUの画質と音質は?!

OS Genymotion Cloud YouTube HD画質

Fire7タブレットからGoogle GCP上のGenymotion Cloud Android8エミュレーターに繋ぐとAndroidアプリが使えますが、8vCPU/30GBメモリーでは画質と音質や操作性は改善するのか試してみたので紹介します。

背景

以下の記事で、Fire7タブレットからYahoo!ブラウザーでGoogle Cloud Platform(GCP)のGenymotion Cloud Android 8 エミュレーターに繋いでAndroidアプリサクサク使えることがわかりました。

Fire 7 タブレットでAndroidアプリをサクサク使うには?! >>>

★ 2020年3月にGoogle Playストアが従来の方法ではインストールができなくなっているのがわかったので、調査の結果、Android「8.1」をデプロイ後「File upload」からインストールすると成功したので、以下の記事を参考にしてください。

https://chrome-vr.com/2020/03/cloudready-genymotion-cloud-google-play-install.html

上記では4vCPU/15GBメモリーという設定で行いましたが、Remixliveの音質やYouTubeでのHD画質や音質がイマイチだったので今回は8vCPU/30GBメモリーにアップして改善するか試してみました。

結論としては「音質は大幅に改善するが、画質はそれほど変わらない」と言う結果になりました。

試した方法と、なぜそうなるのか?について考察します。

試した方法

Mac miniFirefoxブラウザーGCP上に8vCPU/30GBメモリーのGenymotion Cloud Android 8.0 エミュレーターのインスタンスを作成しました。

★ マシンタイプは、作成しているインスタンスをコンソール画面からインスタンス名をクリックして「編集」をクリックすることで、新たにインスタンスを作成することなく変更が可能です。

画質と音質のテストと比較は、Mac miniのFirefoxブラウザーで行いました。

画質は32インチのフルハイビジョンテレビ音質Bose Companion3のスピーカー出力と、それに繋いだJBLのイヤホンを用いました。

インスタンス作成画面の以下の部分を変更しました。

GCP

以前の約4倍の性能向上が見込めますが、これが画質と音質にどう影響するか?を実際にRemixliveYouTubeで確かめました。

Remixliveでの音質と画質/操作性の違い

音質は格段に改善しました。一聴して分かります。

しかし、画質と操作性はほとんど変わりませんでした。

特に、パソコンでは操作すると画像が段々と変わる感じでしたが、8vCPUにした後もさほど変化がなくユルユルと変わる感じです。

一方で、Fire7タブレットではこの画像の変化がユルユルした感じはさほど受けないので、おそらく画面解像度が低いからだと思います。

YouTubeのHD画質での画質と音質の違い

YouTubeでも8vCPUにしたからといって、画質はさほど変化しませんでした。

音質は格段に改善したのが分かります。特に、SD画質ではそれほど分かりませんが、HD画質に上げると音質の違いが分かるようになります。

HD画質(720p)に関しては、動画の中でも顔のアップなどで静止画に近い時は高画質になります。

8vCPUのHD画質

一方で、動きの多いダンスシーンなどではかなり画質が劣化します。ところが面白いことに、映像と音声は途中で止まる事なく再生されます。

8vCPUのHD画質

その中間はこんな感じです。

8vCPUのHD画質

動画の再生を始めると、最初は低画質から始まりますが、徐々に高画質に変化するという、一般的なパソコンでのYouTubeの挙動とは違った感じがします。

高画質になってからも、途中で動きの多いシーンになると画質を落として再生が止まらないようにダイナミックに対応しているように見えます。

これはソフトウェアでハードウェアの挙動を実現しているエミュレーター特有の特徴のように感じます。

視聴するフィーリングから言うと、こちらの方が、HD画質固定でネットが混んでくると途中で止まる一般的なYouTubeの挙動より好感が持てます。

まとめ

一般的なアプリの使い方では、4vCPU/15GBメモリーくらいが妥当な感じがしました。時間レンタルの課金も0.6ドル前後と低く抑えられます。

ただし、音質に関してシビアなアプリでは、8〜16vCPUにしておく方が好ましいように感じます。

HD画質で特に動きのあるシーンではvCPUの数にあまり影響を受けない感じなので、おそらく動画処理上のボトルネックGenymotion Cloudには存在しているように思います。

映画などの高画質で観たいコンテンツの視聴は避け、YouTubeなどの一般的な視聴をメインにするのであれば2〜4vCPUで十分だと思います。

特にミュージックビデオの視聴などで、途中で止まるのを避けたい場合は有効だと思います。

TVerなどの視聴が多い場合は、自分のネット環境や好みに応じてvCPUの数を最適化すると良いと思います。

今回は主観的な記事になってしまいましたが、参考にしていただければと思います。

ではでは、きらやん