【Google Play Music】よく考えてみると最大のライバルはYoutubeではないのか?!

Google Play MusicとApple Musicはよく比較されます。そもそも世界的なトップ企業同士ですからライバルとして比較されて当然ですが、では昨夜寝る前に聴いた音楽は?と考えてみると、Youtubeでした。音楽ストリーミングサービスのライバルは、実はYoutubeではないのか?について私の個人的な考察を紹介します。

ASCII.jpの記事から抜粋を引用

これは音楽配信サービス全般に言えることで、Google Play Musicに限ったことではありませんが、サービスはよくできていても、ユーザーの食い付きはあまり良くない。そもそも定額配信サービスというのは、かなり中途半端なポジションに置かれているわけです。

たとえば、CDを年に1枚も買わないような大多数のみなさんは、有料というだけで使いません。いわゆるライトユーザー層は、ユーザーにすらなってくれないということです。

Google Play Musicサービス開始の翌日、9月4日13時40分頃のiTunes Storeランキング。無料音楽アプリのカテゴリーで、Google Play Musicは9位、2位がAWA、4位はLINE MUSIC、5位がうたパス、25位はdヒッツ、78位にKKBOX、そして127位レコチョクBESTです。Google Play Musicはウェブでも使えるとはいえ、発表直後のランキングとしては、もうちょっと上でいいかなという気も

そして、年に何十万円、何百万円と音楽や機材に支出するようなマニアにとっては、3500万曲というスケールのライブラリでも物足りません。320kbpsとはいえ不可逆圧縮フォーマットなので、立派なオーディオセットで聴くと、しっかりバレる程度の音質も許してもらえないでしょう。

定額配信は、その中間にいる人達がターゲットということになるわけですが、私自身はそれに該当する具体的な人物像をイメージできません。

逆に、いま音楽はどんな聴かれ方をしているのかと言えば、まず、SNSでの共有です。その際は、Apple Musicのシェアなどではなく、相変わらずYouTubeのURLが基本です。

1時間前に終わったばかりの観ていいのかどうかわからないライブ映像から、一斗缶と木材の切れ端で作ったボロ楽器で信じられない演奏をする、どこの国の誰かもわからないようなおじさんまで、我々はYouTubeを通して知るわけです。YouTubeは最高です。

そうしたものはお金を払っても観られません。無料ではなくプライスレス。我々の音楽体験のインフラとなっているものは、今はユーザーがアップロードできるインターネットのサービスであり、はっきり言ってしまうと、YouTubeのようなものは音楽配信サービスの敵です。

その敵性サービスであるYouTubeと折り合いを付けられるサービスがあるとしたら、それはGoogle Play Musicだけ。YouTubeのように最高なサービスは成立するのかどうか。その点も含めてGoogle Play Musicの展開には期待せざるを得ません。

まとめ

昨日1日を通して聴いた音楽を思い出してみると以下のようになります。
1. 午前中:ブログの記事を執筆中 – iPod touch – Apple Music – f(x) ルナ ソロアルバム「Free Somebody」その他
2. 午後:ブログの記事を執筆中/休息中 – パソコン – Google Play Music – BoA & ジェシカ プレイリストなど
3. 寝る前:布団に入って眠るまで – タブレット – Youtube – SCANDAL「大坂城ホールライブ」

最近はパソコン作業中はBGMでK-POPをApple Musicで聴くことが多いですが、コーヒーブレーク中はGoogle Play MusicでBoAとジェシカをもっぱら聴いています。これは音質の違いからそうしています。しかし、ここではApple MusicかGoogle Play Musicかというのはそれほど大きな違いはありません。K-POPに関してはApple Musicの方が最新の曲が多く聴けるというくらいです。

一方で、夜にYoutubeで聴いたというか観たSCANDALのライブ映像は明らかに違いがあります。音楽ストリーミングではライブは聴けないですし、そもそもライブ映像は観れません。ではライブは音楽ではないか?と言うと紛れもない音楽です。それどころか2014年にはライブ/コンサートの売り上げがCDなどのメディアの売り上げを上回り、しかも年率20%という高い伸び率です。

音楽ストリーミングは基本的にユーザーのアップロードは無く、レーベルやプロダクション事務所と契約して配信しています。Youtubeはユーザーのアップロードで成り立っていて、広告収入で運営されているという、まったく異なったビジネスモデルです。独占から解放へと音楽ビジネスが移行する中での音楽ストリーミングの難しさが現れているような気がします。

もちろんSoundCloudのような中間的な音楽ストリーミングサービスも存在しますが、Youtubeとは比べ物にならないスケールかと思います。少なくともメインストリームにはならないと思います。

ここでポイントとなるのが、Google Play MusicとYoutubeを運営している企業はと言えばGoogleなわけです。そして今年中に日本でもYoutube Redのサービスが開始される予定です。そうなると、Google Play Musicの有料ユーザーは広告非表示などのYoutube Redの有料サービスをそのまま受けることができるようになります。

似たようなサービスを提供しているのがAmazonですが、プライム会員になると、プライムビデオやプライムミュージックを無料で利用できます。とは言っても無料で観たり聴いたりできるコンテンツはYoutubeやGoogle Play Musicと比べるとかなり少ないですし、ライブ映像のようなコンテンツは当然有料になります。

今後Googleがどのような形で統合的な戦略を立ててくるのかにかかっているわけですが、3D VRも含めて面白くて楽しめる満足度の高いサービスを展開してくれることを期待します。

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ではでは、きらやん