【UX】アップルの業績低下を招くユーザーエクスペリエンスの低下とは?!

OS MacOS

30年前にAppleの2代目Macintosh512Kを買って以来ずっとMacを使い続けて来ましたが、今年になってからはWindows 10をメインに使うようになりました。最大の要因はユーザーエクスペリエンスの低下です。アップルの業績低下との関係とは?

ユーザーエクスペリエンスとは?

UX(ユーザーエクスペリエンス)はWeb業界でも話題になっていますが、いまいち意味がよくわからないので、以下のような記事を読んでいます。
5分で分かるユーザーエクスペリエンス(UX) (1/5)

「ユーザーエクスペリエンスデザイン」についてのWikipediaを以下に引用します。

ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)は、ISO 9241-210において「製品、システム、サービスを使用した、および/または、使用を予期したことに起因する人の知覚(認知)や反応」と定義されており、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。

2010年に専門家(研究者・実務家)30名がユーザーエクスペリエンスの核となる概念について議論し、その成果を『ユーザーエクスペリエンス (UX) 白書』として発表した。その中で、 (1) ユーザーエクスペリエンスは「現象としてのUX」「研究分野としてのUX」「実践としてのUX」という3つの視点から捉えられるということ、 (2) ユーザーエクスペリエンスは対象とする期間の違いによって「予期的UX」「一時的UX」「エピソード的UX」「累積的UX」の4種類に分類できるということ、 (3) ユーザーエクスペリエンスに影響を与える要素は「文脈」「ユーザー」「システム」の主に3つのカテゴリに分類できるということが指摘されている。

ISO 9241-210がユーザビリティ関連規格であるISO 13407からの流れを汲んでいることから、ウェブ上での商品販売などソフトウェアやビジネスに関連して使われることも多い。しかし実際には有形無形を問わずインタラクションデザイン全般に適用される概念である。例えば自動音声応答装置は貧しいユーザーエクスペリエンスをもたらすデザインとしてよく引き合いに出される。

ちなみに、略記の「UX」を「User eXperience」と開いて書かれることがあるが、一般にこのようなXExの発音を表しているため、「User Experience」と開くのが通常である。

UXを重視した商品やサービスの開発と提供を積極的に推進して成功した企業の代表例がアップルです。マイクロソフトもWindowsの開発やサードパーティーへのソフトウェア開発指針にUXを活用しています。

ではなぜ今になってアップルのMacOSがマイクロソフトのWindows 10にUXで負けているのか?不思議ですが、わかりやすい数字として、OSの起動時間や標準ブラウザの起動時間などを比較してみました。

macOS Sierra vs Windows 10

MacOSX10.12はmacOS Sierraと名称を変更してリリースされました。それ以前のMacOS10.11 El CapitainのUXが著しく悪かったので良い方向へのバージョンアップを期待していましたが・・・

左がmacOS Sierra、右がWindows 10の数値です。
・OSの起動時間:      94秒  15秒
・ログイン時間:     57秒  7秒
・標準ブラウザ起動時間: 34秒  3秒
・トップページ表示時間: 33秒    2秒

標準ブラウザはMacOSがSafari、Windows 10がEdgeです。トップページは以下です。
音ものスタイリー

PCのハードウエア仕様は概略以下のとおりです。

Mac mini/macOS Sierra

Mac mini

自作PC/Windows 10
Windows 10

パッと見には自作WindowsPCの方がスペックが高い(高速)ように見えますが、Mac miniのCPUやグラフィックチップの方がスペックは高いです。macOSは64bitにも対応しているので、メモリー容量のみはWindowsPCが上回っていますが、今回のテストにはほとんど関係ありません。

この数値での比較ではWindows 10の圧勝で、数倍から十数倍の差があり、例え他の要素でmacOS Sierraが勝っていても使う気にはなれません。私のブログをmacOS Sierraで訪問する人が居るとしても、30秒も待ってくれる人は皆無です。5秒が限界だと考えています。

アップル 驚異のエクスペリエンス 単行本 – 2013/1/24

Amazon: 詳しくはこちら>>>

アップルストアの驚異のエクスペリエンスの法則(例)

◆笑顔を雇う
アップルストアが採用するのは、コンピューターの知識が多い人ではない。
求めているのは、人間的魅力だ。才能ではなく人物なのだ。

◆従業員に権限を移譲する
アップルストアの「ジーニアスバー」が修復すべきなのは、コンピューターではない。
顧客との関係なのだ。だからジーニアスバーの従業員は、必要だと思えば故障した製品を
新品と交換する権限も与えられている。

まとめ

私は10年前に買ったiBook G4をまだ音楽専用パソコンとして使っていますが、MacOSX10.5.8と古いにもかかわらず今のmacOS SierraよりUXは高く感じます。ブラウザはFirefox系のTenFourFoxを使っていますが、FlashやYouTube表示をクリアできたので快適に使えています。

アップル自体はとっくの昔にこのパソコンを見捨てましたが、見捨てず黙々と開発やサポートを続けている人々によって10年経った今でも現役で使い続けることができています。昔のアップル製品にはそうさせる魅力がありました。

今はWindows 10の日々の見えない改良に気が付きます。例えばスリープを解除した時に表示される全画面の壁紙の美しさです。この手のことは一昔前のアップルの独断場でしたが、今ではマイクロソフトにお株を取られていると感じます。

iOSやデバイスではUXが低下したとは感じられませんが、アップルの業績が落ちてきているのは確かなようですし、収益の柱であるiPhoneの販売台数の伸びが怪しくなってきています。一見macOS Sierraはあまり関係が無いようにも見えます。

しかし、過去にMacを愛しアップルを愛しスティーブジョブズを愛した人たちがアップル離れを起こしているとするならば、その人たちが支えてきた何かが今崩れようとしているのかもしれません。

ではでは、きらやん